オリックス井口和朋投手(30)が5日、大阪・舞洲の球団施設で契約更改交渉に臨み、年俸800万円から3倍となる2400万円でサインした。日本ハム戦力外から育成入団し、開幕前に支配下登録。移籍1年目で32試合登板してブルペンからチームを支えた。走者がたまったところでの火消し登板など、難しい役どころが多かった。
「球団からは、1年目から頑張ってくれたと言っていただきました。去年クビになってからもう1回チャンスもらって、キャンプから新鮮な気持ちだった。今まで敵だった選手が味方になり、すごく心強いなと思いながらやってきました。すごく新鮮で幸せな1年間だったなと思います」と振り返った。
中嶋前監督や退団した中垣巡回ヘッドの指導も受けながら、チームに順応してきた。「何でも聞こうと思いましたし、何でも吸収してやろうという気持ちはあった。いろんな方が、僕がもう1度ちゃんと投げられるように指導してくださったので、そこに尽きるかなと思います」と周囲に感謝した。
来季もさまざまな役回りをこなすつもりだ。「正直、数字の目標というのはまったくなくて。便利屋さんじゃないですけど、チームが難しいところとか、本当にどこでも、とりあえず井口、みたいな。難しいところで使おうと思ってもらえる選手で居続けられるのが僕の生きる道だと思う。そこは特に意識したい」と意欲を示した。(金額は推定)