定位置の座は譲らん! ソフトバンク今宮健太内野手(33)が4日、福岡市内の球団事務所で契約交渉に臨み、現状維持の3億円プラス出来高で更改した。2年契約の2年目が終了し、延長オプションで単年契約を結んだ。今季は133試合に出場(うち遊撃で132試合)し、遊撃手通算1575試合に到達。松井稼頭央氏が持つパ・リーグ記録を更新した。パ初の同2000試合出場を目標に掲げ、プロ16年目の来季へレギュラー死守を誓った。(金額は推定)
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球界を代表する名遊撃手の今宮が、さらなる高みを見据えた。現状維持の3億円プラス出来高でサイン。2年契約2年目が終了し、延長オプションで単年契約を結んだ。リーグ優勝に貢献し、2年ぶりのベストナインを受賞するなど充実の1年にも、満足していない。表情を引き締め、目標にパ初の大偉業を掲げた。
「セ・リーグを見れば、2000試合を超えてきているので。こういう数字を目標に、挑戦していきたいなと思います」
花形のポジションにこだわっていく。今季は133試合に出場し、。遊撃手として通算1575試合出場に到達した。松井稼頭央氏が持つパ記録(1531試合)を更新。新たな勲章を手にするも、セ・リーグでは巨人坂本が2046試合出場。さらに上をゆく数字を、今宮自身も目標として追いかけていくつもりだ。
「ショートとして出場し続けるのは厳しいかもしれないですけど、目標はどれだけ高いものを持ってもいいと思う」
だからこそ、また一からのレギュラー争いに臨む。来春キャンプは「S班」に指名され、2月中旬まで独自調整が認められるも「S班っていう形ですけど競争なので。自分が甘えてしまったら競争に勝てない。負けてしまったらプロ野球生活が終わってしまうので」。レギュラーは確約されておらず、常に危機感と隣り合わせ。12月1日から本格的に動き始め、この日も午前中はみずほペイペイドームで約2時間ほどトレーニングに励んだ。「来年の競争は始まっているので。僕自身は2月1日からしっかり動いていけるように」。キャンプインの2・1から宮崎入りする予定だ。
「また1年、悔いを残さないようにやりたいなと思います」。来季でプロ16年目。ベテランと呼ばれる立場になっても、覚悟を持って1年1年を戦い抜く。名手に慢心はない。【佐藤究】