日本学園(東京)は3日、ドラフト会議でソフトバンクから育成1位指名を受けた古川遼投手(18)が入団を辞退することを発表した。
同校の松岡秀典野球部長名の文書では「現在の心境、状況でプロ野球の世界に飛び込む決心がつかず、入団自体に至りました」とし「ソフトバンクホークス様への不安や不満ではございません。あくまでも本人の心境、心情の変化による進路変更でございます」と説明した。
過去10年のドラフト会議では、指名を受けたものの入団を辞退、拒否したケースが3度ある。
支配下ドラフトでは16年に山口裕次郎投手(履正社)が日本ハムからドラフト6位指名を受けたものの、指名順位が低かったこともあり拒否し、JR東日本へ進んだ。
育成ドラフトでは14年中日育成1位の佐藤雄偉知(東海大相模)が入団を拒否しホンダ鈴鹿へ、15年に巨人から育成3位指名された松沢裕介外野手(四国IL香川)が、16年に再び巨人から育成8位で指名されて入団したケースがある。
ソフトバンクがドラフト指名した選手から入団を辞退されたのは、前身のダイエー時代の91年、ドラフト4位指名した三井浩二投手(足寄、その後新日鉄室蘭と新日鉄広畑を経て00年に西武入団)に辞退されて以来、33年ぶり。
89年には元木大介内野手(上宮)がダイエーに1位指名されたものの、巨人入りを希望して入団を拒否。ハワイ留学で“浪人”し、翌年にドラフト1位で巨人入りを果たしている。