日本学園(東京)は3日、ドラフト会議でソフトバンクから育成1位指名を受けた古川遼投手(18)が入団を辞退することを発表した。球団関係者には11月16日に入団辞退を申し入れたことも明かした。
古川は190センチの長身から最速144キロの直球を投げ込む右腕。今夏の西東京大会では、甲子園に出場した早実に5回戦で1-6で敗退した。
10月24日のドラフト指名を経て、11月上旬には福岡・筑後でメディカルチェックや施設見学も行っていた。
同校の松岡秀典野球部長名での文書によると「指名していただいた後から本人は、不安な気持ちや悔しい気持ちなど、さまざまな悩み、葛藤を抱えておりました」と明かし「その後も本人、両親と相談を重ねましたが、現在の心境、状況でプロ野球の世界に飛び込む決心がつかず、入団辞退という結論に至りました」と説明。「この結論はソフトバンクホークス様に対する不安や不満ではございません。あくまでも本人の心境、心情の変化による進路変更でございます」とした。
今後は大学進学を希望している。文書では「4年後に必ずソフトバンクホークス様や他の球団に上位指名をしていただけるような選手になると、前向きな気持ちでおります」とし「今回指名をしていただいた福岡ソフトバンクホークス様には多大なるご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます」とした。
◆古川遼(ふるかわ・りょう)2006年(平18)5月6日生まれ、東京都江東区出身。小3で野球を始め、中学時代は江戸川東シニアでプレー。日本学園では甲子園出場なし。右投げ右打ち。