来季は正捕手として躍動する。昨年ドラフト2位ルーキーの日本ハム進藤勇也捕手(22)が27日、北海道・北広島にある球団事務所で現状維持の1100万円で契約更改した。
今季は2試合出場にとどまったが、1軍デビューできたことが一番の収穫。より向上心も高まった中で迎える初のオフは、フィジカル面を見直して1軍で大活躍する土台を築く。
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さらにやる気がみなぎった。進藤はプロ初の契約更改交渉の席でかけられた、球団関係者からの言葉が心に響いた。「来季は1軍で主戦となる期待をしている」。自身も目標を「一軍定着」と書いた。「1軍で結果を残して、本当に1軍の主戦として活躍できるように、またチームを引っ張っていけるようにしたい」と真っすぐ前を向いた。
今季の悔しさも成長への糧とするだけだ。ドラフト2位で即戦力捕手として入団したが、今季は1軍で2試合の出場のみ。それでも、細野とルーキーバッテリーで1軍デビューした6月18日阪神戦など、しびれる舞台を経験できたことで「もっと野球がうまくなりたいと向上心が芽生えて、本当にいい1年だった」と振り返る。
正捕手奪取へ、今オフの自主トレではフィジカル面を見直して「動的柔軟性」をテーマに掲げる。「今まで野球をやってきた中で自分が課題としてきたところ。止まった動作での柔らかさっていうより動きの中での柔軟性。打撃では胸郭の柔軟性や股関節周り。スローイングの面でも肩周りの柔軟性は大事になってくる」と、得意なパワー系だけでなく、瞬発系のウエートトレーニングも取り組む。
毎日試合があるプロの環境にも慣れ、来季こそは「1軍の舞台で定着して試合に出続けられるようにやっていきたい」。球団からの期待にも応えて、2年目は飛躍する。【木下大輔】