MLBは26日(日本時間27日)、今季ポストシーズン(PS)の分配金の総額と内訳を発表し、総額は史上最高額の1億2910万ドル(約200億円)だった。分配金は入場券売り上げを主とした収益から振り分けられる。
今季PSは大谷翔平投手(30)、山本由伸投手(26)らを擁するドジャースと、アーロン・ジャッジ外野手(32)、フアン・ソト外野手(26)らを擁するヤンキースというスターそろいの人気球団がワールドシリーズまで勝ち上がって激突し、盛り上がった。PSは22年から12球団が進出する現在のフォーマットとなり、過去の最高総額は昨季の1億780万ドルで、今季がそれを抜き最高額を更新した。
ワールドシリーズを制覇したドジャースはこのうち全球団で最も多い36%の4647万3177ドル(約72億円)を獲得。このうち選手らが受け取る1人当たりの満額分配金は47万7441ドル(約7400万円)となる。これはPSが現在のフォーマットになってからの3年間で最低額だという。
分配金最高額なのになぜ1人あたりは最低額だったのか。
各球団は分配金を球団内の誰にどれだけ分けるかを、選手の投票によって決めるという。分配金は満額、非満額、それより低い報償金に分けられる。ドジャースでは満額の分配金を受け取るのが79人で、昨季世界一のレンジャーズが64人だったのに比べるとかなり多い。そのため1人当たりの満額分配金が少なくなった。このワールドシリーズ制覇は多くのスタッフのおかげという選手の思いが、分配に現れたといえる。ちなみに分配金はポストシーズンに出場した選手や監督、コーチはもちろん、クラブハウスの用具担当や選手食堂のスタッフらにも配られるという。