日本ハムは20日、今季の台湾プロ野球MVPに輝いた統一のエース右腕、古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)と契約合意に達したと発表した。
「火球男」の異名を持つ最速157キロ右腕は球団を通じて「まずは北海道日本ハムファイターズに声をかけていただいた事に感謝します。ファイターズに入団することと、日本プロ野球でプレーできることをとても光栄に思います。ファイターズは良い選手がたくさん集まっているし、私が好きな選手もいます。とにかく1日も早く皆さんに会って、野球の話がしたいです。これからさらにレベルアップして、チームに貢献できるように頑張っていきます」とコメントした。
海外移籍を希望していた古林は所属球団の台湾・統一の承認を得て1日にポスティング申請。12日に日本ハムが優先交渉権を獲得し、入団交渉を続けてきた。
日本一を狙う就任4年目へ向けて補強第1弾となった新庄剛志監督(52)は「とにかく、一目惚れ! 優しい顔をしているのに、度胸満点だものね」とした上で、来季の先発ローテ入りについては「ここは競争。焦らず自分の良さを少しずつ出していってもらって、時間をかけて自分のポジションを確立していってほしいね」とコメントした。
◆古林睿煬(グーリン・ルェヤン)2000年(平12)6月12日、台湾・台中市生まれ。平鎮高中から18年ドラフト1位で台湾・統一に入団。19年に1軍デビューし、21年は史上最年少で開幕投手を務めた。23年は台湾代表としてアジアプロ野球チャンピオンシップに出場。6年目の今季は21試合登板、10勝2敗、防御率1・66で最優秀防御率のタイトルを獲得し、年間MVPにも輝いた。台湾プロ野球での通算成績は70試合登板、32勝15敗、防御率2・48。184センチ、81キロ。右投げ右打ち。