西武高橋光成投手(27)が、新設された「虎の穴」で巻き返しへの土台を作る。
この日は秋季キャンプ最終日。9月10日の日本ハム戦(エスコンフィールド)で左脇腹を痛めていたが、今キャンプ2度目のブルペン入りで、捕手を座らせて19球を投じた。「まずケガなく終えられたので良かった。(状態は)戻そうと思ってないので、良くしようと思ってるので」と万全を強調した。
今オフは西武の先輩・菊池雄星投手(33=アストロズ)がプロデュースした、岩手・花巻市の新施設「King of the Hill(KOH)」で2カ月間自主トレを行う。「一施設で全部できる。ピッチングもできるし、ライブBPもできるし、ウエートもできるし、ランチもそこでとれる場所もあるのがすごい魅力的ですし。あとデータとかもしっかり取れて、最新のデータも取れて、そういうアプローチがしっかりできるなと思ったので、そこの場所でやりたい」と話した。同僚の与座や渡辺らと「虎の穴」で再起を図る。
西武のエースも今季はまさかの0勝11敗。防御率は3・87だったが、求められる数字にはほど遠かった。昨オフは7キロもの増量で、112キロでシーズンイン。オフを迎えるに当たり「結果としては良くなかったけど、全てダメだったかというふうには思わない。体が大きくなったからダメとかそういう話ではなくて。それを経験して良かったなっていうのがまず1つで、それをいかに100%発揮するために、どういう体の使い方をするかだとか、あとはスピードも大事なので、スピードの練習をしたりだとかっていうふうにフォーカスして今年はやりたい」とプランを明かした。
来季は西口新体制でシーズンを迎える。エースとして「来年は今年の分までしっかりとチームに貢献して。大げさですけど、22勝0敗したら、まぁまぁいいだろうと(笑い)。でもそれぐらいの気持ちでいかないといけないですし、来年本当、僕勝負なので。全てをかけて臨みたいと思います」と覚悟を胸にオフを迎える。【黒須亮】