スペイン代表のデラフエンテ監督が「この大会は欧州選手権と同じくらい難しい」と欧州ネーションズリーグ(NL)2連覇の難易度の高さを強調した。
スペインは18日にホームで行われる欧州NL・1次リーグA4組最終節でスイスと対戦する。この一戦の前日、デラフエンテ監督が記者会見に出席した。そのもようをスペイン紙アスが伝えている。
デラフエンテ監督はまず欧州選手権優勝という偉業を成し遂げた24年について、「我々は全力を尽くし、自分たちの仕事を全うした。夢のようなシーズンだったが、常に改善の余地はあるし、スイスに勝利して1年を締めくくりたい」とコメントした。
新たな目標がFIFA(国際サッカー連盟)ランキングで1位になることかという質問に対しては「我々にはFIFAランキングで1位になる可能性があるし、それはとても良いことだ。でもその道を歩んできた自分たちの道のりは本当に素晴らしいものだったよ」と考えを述べた。
欧州NL・準々決勝で対戦を希望する相手については「この大会は欧州選手権と同じくらい難しい。難易度は欧州選手権のようなものだ。我々が準々決勝で対戦する相手はどれも簡単ではないだろう」と油断した様子を見せなかった。
また、デラフエンテ監督指揮下で20番目の代表デビュー選手になる可能性のある、ポルトで高い得点力を発揮し続けているセンターフォワードのサム・オモロディオンがスタメン入りできるかという質問について、「彼には大きなポテンシャルがあり、フリースペースをうまく生かすスペシャリストだ。重要なのは彼が我々と一緒にいること、そして代表デビューを果たし、素晴らしいキャリアをスタートさせる機会があるということだ」と大きな期待を寄せた。
一方、現在スペイン代表のセンターフォワードでレギュラーを務めるモラタがフェルナンド・トーレスに並ぶスペイン代表歴代3番目の得点選手まであと1ゴールに迫っていることについて、「モラタは重要な遺産を残してくれるだろうし、我々は時間がたてばそのことを実感するだろう。彼はビッグクラブでプレーし、いくつものタイトルを獲得してきた。さらに偉大なキャプテンであり、若手の模範でもある。私は彼がもっと評価されてほしいと思っているが、人々は日を重ねるごとに彼のとりこになっている」と称賛した。
(高橋智行通信員)