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【ソフトバンク】田上奏大、育成で再契約「やるべきことを」今季100万人に1人の難病を公表


ソフトバンクの田上奏大投手(21)は、契約更改交渉で育成選手として再契約し、年俸は現状維持の650万円となった。今年は「ランゲルハンス細胞組織球症」と診断され、病気と闘いながらプレーした。田上選手は病気の影響で1軍戦から遠ざかっていたが、10月の3軍練習試合で復活を果たし、今後の活躍に期待を寄せた。来季については「自分のやるべきことをやれば大丈夫」と前向きにコメントし、オフ期間中は1軍復帰を目指す準備に専念する意向を示した。

契約更改を終え、取材に応じる田上(撮影・鬼束羽瑠菜)

ソフトバンクの田上奏大投手(21)が17日、福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。

来季の構想から外れ、育成選手として再契約。年俸は現状維持の650万円でサインした。「別に落ち込むとかもなくて。今年は病気にもなったので、そうだろうなって。育成でも支配下でも、同じような気持ちで頑張りたいと思います」と力を込めた。

今季は病魔に苦しんだ。今年2月の春季キャンプ中に背部に強い痛みを感じた。病院で数度の検査を行い「ランゲルハンス細胞組織球症」と診断された。細胞組織が増殖し、臓器などに機能障害をもたらす病気で発症率は成人で100万人に1人とも言われている。治療法は確立されておらず「完治というのはなかなか難しいと思います。治療法もないですし、長い間付き合っていかないといけない病気だと思います」。

10月には3軍練習試合で復帰登板を果たした。1回を3者凡退に抑え、登板後はうれし涙を流した。来季へ「自分のやるべきことをやれば大丈夫。このオフは来年の開幕から1軍でできるようにちゃんと準備して頑張りたい」と誓った。(金額は推定)

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