メキシコ代表のハビエル・アギーレ監督(65)がホンジュラス戦後、頭部から流血したことをスペイン紙マルカ電子版が16日に報じた。
メキシコは15日にアウェーで行われたCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)ネーションズリーグ・準々決勝第1戦でホンジュラスに0-2で敗れた。試合後、スタンドのホンジュラスサポーターからアギーレ監督に向けて次々と物が投げ込まれ、ビール缶が指揮官の頭部を直撃。流血しながらもホンジュラスの監督や選手とあいさつをかわす姿がハッキリと映像に映し出された。
それを見た人々から批判が殺到し、スタジアムのセキュリティー管理を強化するように求める声が多数出ていた。しかし同紙によると、この一戦が行われる数日前から緊迫した雰囲気が漂っていたため、このような事態に発展したしたことは偶然ではなかったとのことだ。
アギーレ監督は試合後の記者会見で「何もない、何もない。これはサッカーであり、試合の結果はフェアなものだった」とこの件について言及しなかった。
一方、ホンジュラスのレイニルド・ルエダ監督は「最後に起こったことは残念だ。あんなことはここやホンジュラスのすべてのスタジアム、世界中のどこであっても二度と起こってはいけない」と嘆き、「メキシコ代表団の皆さんやアギーレ監督に謝罪したい」と頭を下げていた。
メキシコはこの後、19日に行われる準々決勝第2戦でホンジュラスをホームに迎える。(高橋智行通信員)