阪神育成4位の日本海L・石川の川崎俊哲内野手(23)は16日、成り上がりを誓った。
石川・金沢市内のホテルで入団交渉を行い、支度金300万円、年俸300万円で、仮契約。NPB入りを信じて同球団で5年間プレーした苦労人は支配下と合わせて阪神では最後の9人目の指名に「一番下からなので、上がっていくことしかない。やる気しかないので。負ける気はどこにもない」と闘志を燃やした。
武器は「バッティング」と答える川崎は、同じく左打ち内野手である佐藤輝への弟子入りを熱望した。「逆方向に強い打球が打てる。その打ち方だったりトレーニングの仕方だったり、吸収できるものは全部吸収していけたら」と目を輝かせた。強打の遊撃手としてともに三遊間を守る可能性もある。
今年1月の能登半島地震や9月の豪雨で被災した能登半島の石川・輪島市出身。「連絡ももらいましたし、輪島の方にイベントで行った時には祝福もされました。本当にうれしかった」と感謝する。入団後最初の目標は支配下昇格。「しっかり1軍でレギュラーを取って、もっと輪島が盛り上がっていけるような選手になりたい」と地元への恩返しを誓った。【塚本光】
▽阪神筒井スカウト(担当した川崎について)「順位は関係なく入団すればみんな同じチームで競争する。自分の今の持ち味を出して、さらに自分を磨いてアピールしてほしい」