2026年FIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選は15日、ジャカルタでC組第5戦が行われ、8大会連続出場を目指す日本(FIFAランキング15位)はインドネシア(同130位)と対戦する。
日本は3勝1分けの勝ち点10でC組首位に立つ。インドネシアが3分け1敗で同3。過去の対戦成績は、オランダ領東インド時代の対戦を含めて集計しており、日本が11勝2分け6敗と勝ち越している。
直近の対戦は1月24日のアジア杯1次リーグ。日本はFW上田綺世の2ゴールなどで3-1で勝った。インドネシアの指揮官は韓国人の申台竜(シン・テヨン)監督のままだが、当時のFIFAランキングは146位(日本17位)。それが今では130位にアップした。格下であることに変わりはないかもしれないが、森保一監督は試合前日の記者会見で「以前とは全く違うチーム構成になっている」と、国籍変更選手の多い相手を警戒した。
インドネシアは2日に代表メンバー27人を発表。そのうち半数以上の16人が海外リーグ所属だった。22~23年に東京V(当時J2)に所属したDFアルハン(水原)や、今夏までJ1C大阪でプレーしたオランダ出身のDFジャスティン・ハブナー(ウルバーハンプトン)が名を連ねた。
この2人は前回対戦時にも先発していたが、そこからオランダの年代別代表経験者が増え、FW小川航基とNECナイメヘンで同僚のDFフェルドンクも6月にインドネシア国籍を取得。10月の中国戦(1-2)では先発11人のうちオランダ出身選手が9人を占めた。中国と同様、国籍変更選手をなりふり構わず代表に加えて強化を図っている。
さらに12日にはデンマーク1部のコペンハーゲンでプレーするDFダイクスも追加招集。インドネシアにルーツを持つ、かつての宗主国オランダからの国籍変更選手を新たに加えた。GKパース(FCダラス)、DFイツェス(ベネチア)など特に守備の選手層は厚みを増した。
ただ、代表活動は連係を深める時間が限られるだけに、MF久保建英は「僕らの方が成熟したチームだと思う」と冷静。相手は守りを固めることが想定される。日本としては、じれずにその守備ブロックをこじ開けたい。