<プレミア12:オランダ6-8メキシコ>◇13日(日本時間14日)◇チャロス・デ・ハリスコ
メキシコで開催されているプレミア12の1次ラウンドA組が大会5日目を迎え、崖っぷちの地元メキシコがオランダに劇的な逆転勝利を収め、スーパーラウンド進出に望みをつないだ。
メキシコは初回、3番ホセ・ロハスの犠飛で先制し、さらに2死満塁から今季ロッキーズでプレーした7番アラン・トレホの走者一掃となる二塁打でこの回一挙4点を奪った。その後は両チームともに無得点が続いたが、5回に先発左腕ホルヘ・ペレスがオランダ打線につかまり3失点。続く6回には3番手右腕セサル・ゴメスが7番レイパトリック・ディダーに2ランを浴び、逆転された。さらに7回には6番デンゼル・リカルトソンにソロを許し、4-6となった。
それでも8回、メキシコ打線は四球と安打でしぶとくつないで2死満塁のチャンスを作り、打席には9番フアン・ペレス。1ボールから3番手右腕エリック・メンデスの内角変化球を引っ張り、右翼スタンドへ逆転グランドスラムを運んだ。これが決勝弾となり、メキシコが前回大会3位の意地を見せて勝利した。
メキシコはこの勝利で2勝2敗となり、米国、オランダ、パナマと並んでA組2位となった。プエルトリコは1勝3敗で大会敗退が決まったが、最終日まで他の5チームが1次ラウンド突破のチャンスを残す大混戦となった。A組最終日の14日はメキシコ-米国、ベネズエラ-オランダ、パナマ-プエルトリコの3試合が行われる。