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大谷翔平MVP最有力「球界の常識塗り替え続ける」DHで史上初&史上2人目の両リーグ受賞か


大谷翔平選手がMLBのナ・リーグMVP最終候補者3人の一人に選ばれた。もし選出されれば、DH専念の選手がMVPを獲得するのは史上初となる。大谷は今季、50本塁打と50盗塁を達成し、圧倒的な打撃成績でシーズン終盤にはMVPの最有力候補となった。彼とMVPを競うのはメッツのリンドアとダイヤモンドバックスのマルテだが、大谷の打撃成績が群を抜いている。過去にアとナ両リーグでMVPを受賞した選手はフランク・ロビンソン1人のみで、大谷が選出されれば史上2人目、2年連続MVPは史上初の快挙となる。MLBネットワークでも大谷がMVPの最有力であることを示唆している。MVPの受賞者は21日に発表される予定。

9月、50-50を達成しスタンディングオベーションに応えたドジャース大谷

全米野球記者協会(BBWAA)が11日(日本時間12日)、今季の各賞最終候補を発表し、ドジャース大谷翔平投手(30)がナ・リーグMVPの最終候補3人の1人に入った。最終候補入りは4年連続で、選出されれば2年連続3度目。DHに専念する選手がMVPに選ばれたことは過去に1度もなく、両リーグでの受賞は史上2人目で、2年連続なら史上初になる。これまでMLBに多くの歴史を刻んできた大谷が、再び新たな歴史を作る可能性が高まっている。

   ◇   ◇   ◇   

前人未到の「50本塁打、50盗塁」を記録し、本塁打と打点の2冠に輝き、ドジャースを世界一へと導いた大谷の歴史的快進撃が、オフシーズンに入ってもまだ続く。昨年9月に右肘手術を受け今季はDH専念だったため、開幕当初は、過去に1度も例のないDHのMVPは難しいだろうとみられていた。

だが、圧倒的な打撃成績で、シーズン終盤にはMVP最有力に浮上した。大谷とMVPを争う最終候補はメッツのリンドア、ダイヤモンドバックスのマルテだが、打撃成績では大谷が圧倒的だ。この日、最終候補を発表した米専門テレビ局MLBネットワークの司会者も「守備をしなくても関係ない。彼は球界の常識を塗り替え続ける」と、大谷が最有力であることを示唆した。

選出されれば、DHで史上初というだけでなく、史上2人目のア、ナ両リーグでの受賞となる。フランク・ロビンソンが61年にレッズ、66年にオリオールズで選出されており、実に58年ぶりとなる。また、MVP3度選出は、長いメジャーの歴史でも11人目となる。

MVPはレギュラーシーズンの成績を対象に、BBWAA会員30人の投票で決定する。受賞者は米東部時間21日午後6時(同22日午前9時)から、MLBネットワークの番組で発表される。

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