楽天茂木栄五郎内野手(30)が、昨季取得した国内FA権を行使する意向を球団側に示した。11日に取材に応じた石井一久シニアディレクター(SD、51)が、茂木本人の意思を明かし、「権利ですし、そこは自分もそういう経験者なので、いろんなことを実行して考えてもらえればなと思います」と話した。
茂木の今季推定年俸は6000万円で、人的補償や金銭補償が伴うBランクとみられる。すでにヤクルトが権利を行使した場合に備え、獲得調査を進めているが、石井SDは「宣言残留は大前提として認めます」と球団の姿勢を説明した。
長打力を兼ね備えた打撃と内野の全ポジションを守れるユーティリティー性が売りだが、今季は代打での起用が目立った。出場46試合のうちスタメンは10試合。体調不良の影響もあり、1軍では8月11日ソフトバンク戦の出場が最後となり、打率2割6分5厘、1本塁打、8打点でシーズンを終えた。
かねて「プロは1軍でやってなんぼだと思う。もう1度、レギュラーでという気持ちは常に持っている」と語っており、新天地で定位置奪取を目指すことになりそうだ。