“谷保さんそっくり”で話題になった法大・上中咲葵マネジャー(4年=西武学園文理)が地方局のアナウンサー職に内定したことが11日、分かった。来年4月に入社する。
今秋の東京6大学リーグでは法大-早大戦で神宮球場の場内アナウンスを担当。これまでも、ZOZOマリンで33年間場内放送を務めた元ロッテ球団職員の谷保恵美さん(57)の声色にそっくりと、野球ファンの間で話題になっていた。
父は元西武外野手の上中吉成氏(54=現・西武若獅子寮副寮長)。上中マネジャーも西武ファンで、小5の時にはファンクラブ会員の場内アナウンス体験に当選し「栗山選手、頑張れ~」とアドリブ放送を入れた経験もある。当時から「声」を職業にすることに憧れ、就職活動でもアナウンサーが本命。谷保さんも就活前に「ぜひすてきな局アナに!!」とエールを送っており、期待に応えた。
上中マネジャーは内定連絡を電話で受けた時のことを「信じられなくて、電話が終わった後も何度も着信履歴を確認してしまいました。大島監督や皆さんもずっと気にかけてくれていたので、本当にうれしかったです」と振り返る。
目標は「思いやりのあるアナウンサー」と掲げる。「野球部のマネジャーもそうなんですけど、主役はアナウンサーではなく情報そのものや共演する方々だったりすると思います。相手がどう感じているかを、仕事でも大事にしたいです」。憧れの人に似た伸びやかな声で夢を描いた。【金子真仁】
◆上中咲葵(うえなか・さき)2002年(平14)5月9日生まれ、埼玉県入間市出身。小、中学校では吹奏楽部で活動し、西武学園文理では野球部マネジャー。趣味は散歩、特技は習字。