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【日本ハム】石井一成がFA権行使せず残留「ここで活躍したい」山崎&伏見にも相談し答え導く


石井一成内野手が国内FA権を行使せず、日本ハムファイターズに残留することを発表した。彼は新契約で1,000万円の増額提案を受け、25年シーズンもチームに貢献する意欲を見せた。会見では長打力や守備力の向上を目指し、新庄監督の下で日本一を目指す決意を語った。石井は主にセカンドポジションでの活躍を目標にしており、今シーズンの重要な試合での活躍が評価された。チーム内の厳しい競争を勝ち抜き、継続的な好調維持が次シーズンの課題とされる。球団への恩返しとして残留を決めた背景には、先輩たちの助言が影響した模様。また、体重増加による動きの変化に対応するため、食事やトレーニングの見直しを図っている。1軍完走を目指しながら、新たな顔ぶれとの競争に挑む意気込みを見せた。

FA権を行使せず残留を決め会見する日本ハム石井(撮影・黒川智章)

今季国内FA権を取得した石井一成内野手(30)が、エスコンフィールドで会見に臨み、FA権を行使せず残留することを宣言した。球団から、今季3000万円から1000万円(金額は推定)の増額提示を受け契約更改。9年目の25年シーズンも、新庄ファイターズの一員として、目指す日本一へのピースになる。

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石井がチームに残り、仲間とともにリーグ優勝、日本一を目指す。会見ではファイターズカラーを思わせる水色のネクタイで登場。「ここまでずっと見てくれた球団。そこで活躍できていない悔しさもあるので、ここで活躍したい。レギュラーを取れていない。そこは自分の力を信じて、単年で勝負して競争に勝っていきたい」と意気込んだ。

チーム浮上へのポイントとなった夏場に勝負強さを発揮した。7月13日ソフトバンク戦で、1点を追う8回に貴重な同点二塁打を放ち勝利に貢献。同19日ロッテ戦では、0-0の8回に決勝弾となる先制ソロ。6月の交流戦で失速しかけるも、前半戦終盤の大事な時期に輝きを放った。来季へ「長打は捨てたくない。セカンドを守って長打を打てたらOPSも含めて大きな存在になる。そこを目指す。来年はリーグ優勝して、日本一になって新庄監督をエスコンで胴上げしたい」と思い描いた。

早い段階から思いは固めていた。球団には「まっすぐに、来年もこのチームで戦いたいっていうのは伝えました」。その上でFA経験者の山崎、伏見にも相談。「他の違うところに行ったりすることへの不安もありますけど『1番は自分がどうしたいか。それを最優先にして考えたら』と言っていただきました」。先輩の教えも踏まえ、育ててくれた球団に恩返しするという答えを、導き出した。

好調を維持することが来季への課題だ。開幕1軍も5月と9月の2度、2軍降格。1軍完走とはいかなかった。体重を約5キロ増やし85キロにした影響で「パワーが出た分動きが悪くなっていた時もあった。そこは食事からしっかり見直して、トレーニングもしっかりとやっていきたい」。来季は早大の後輩で同じ二遊間を守る山県秀(22)も加わる。厳しいチーム内競争に勝ち残り、走攻守で1年間フル稼働する。【永野高輔】

◆石井一成(いしい・かずなり)1994年(平6)5月6日、栃木県生まれ。作新学院で2年夏から3季連続で甲子園出場。2年夏は4強、3年夏は主将として8強。早大では1年春からリーグ戦に出場。3年春に遊撃のレギュラーをつかみベストナイン獲得。16年ドラフト2位で日本ハム入団。通算打率2割1分5厘、22本塁打、126打点。182センチ、85キロ。右投げ左打ち。

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