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【明大】楽天1位の宗山塁「明日のキーマンは、自分っすかね!」 優勝決定戦を前に練習公開


明治大学(明大)野球部が早稲田大学との優勝決定戦を目前に控え、公開練習を行いました。今回の優勝決定戦は東京6大学野球連盟で2010年以来、明大と早大の対戦では76年ぶりとなります。明大の主将であり楽天ドラフト1位の宗山塁選手は、自らを「キーマン」とし、どんな形でも相手より1点多く取ることを目指すと語っています。練習では体の状態を確認しつつ、全チームメートへの信頼を強調しました。特に、今年で退任する田中武宏監督と共に一試合でも多く戦えることを楽しんでいると言います。宗山は、4年間の大学時代を締めくくるこの一戦に向けて、チームのために全力を尽くす意気込みを示しています。

東京6大学野球秋季リーグ最終戦に向け意気込む明大・宗山(撮影・河田真司)

明大野球部が11日、東京・府中市の同校グラウンドで、早大との優勝決定戦を翌日に控え、練習を公開した。

東京6大学野球連盟で優勝決定戦が行われるのは、2010年、元日本ハムの斎藤佑樹投手擁する早大と慶大との優勝決定戦以来、14年ぶり。明大-早大のカードでの優勝決定戦は76年ぶりとなる。

楽天ドラフト1位で主将の宗山塁内野手(4年=広陵)は練習後、明日のキーマンを聞かれ「キーマンですか? 自分っすかね(笑い)」と、自分を指名した。

チームでの役割は十分に理解している。「自分が打てば点が入りますし、打たなければ…というのもあるんですが、本当、どんな形でもいいので、相手よりも1点を多くとるために、打撃でも守備でも勝負どころで結果を出したいと思います」。いつも謙虚な発言が多い宗山が発した力強い言葉には、優勝決定戦への強い気持ちがあらわれていた。

準備万全で明日を迎える。この日は、8時30分からアップを開始。ランメニュー、キャッチボールにノック。シートバッティング。11時からのバッティングで宗山は約15分間、ゲージに入り打ち込んだ。

「自分の動きの確認と、体がどんな感じで仕上がってるかを確認しました。この後もトレーニングをやっていい状態に仕上げたいと思います」

11月4日に法大との熱戦を終えて1週間。優勝決定戦が行われることを信じ、練習を続けてきた。

10日も午前中の練習を終え、午後から寮の部屋で動画配信で観戦。途中からは食堂でチームメートと喜びを分かち合った。「盛り上がりましたね。みんな本当に勝ちたいんだなって感じました。元々なかった試合。もう1試合できるのがうれしい」。

今は、一発勝負のプレッシャーよりも4年間一緒に戦ったチームメート、そして今季で退任を発表している田中武宏監督(63)の下で試合ができることが、楽しくて仕方ない。

今年、春秋のリーグ戦で6試合を戦い1勝4敗1分で、いずれも勝ち点を落としている。「(リーグ戦全日程は終了して)もう個人の成績を気にすることもない。あとは本当にやり切るだけ。試合の入りだけは気を付けたい」。慶大の気持ちの強さにも影響され、明日は大学4年間の集大成をかけて戦う。【保坂淑子】

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