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【侍ジャパン】森下翔太、日本一?…いや「世界一」初の4番で初回先制決勝2ラン「突っ走る!」


侍ジャパンシリーズ2024の第2戦がバンテリンドームで開催され、日本代表がチェコ代表を9-0で破った。この試合で注目を集めたのが、初めて4番打者に抜擢された森下翔太選手。森下は初回に決勝の2ランホームランを放ち、試合の流れを掴む大きな役割を果たした。彼の一打により、先発の早川選手が楽に投げることができたと言われる。試合後のインタビューで、森下は「世界一に向けて突っ走っていきたい」と意気込みを語った。森下のような若手の活躍がある中で、日本代表はプレミア12の開幕戦に向けて士気が高まっている。これまで阪神での経験を踏まえ、新たなステージでの挑戦に臨む森下に期待が集まる。

日本対チェコ ヒーローインタビューを終え明るい表情を見せる森下(左)と早川(撮影・森本幸一)

<ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024:侍ジャパン9-0チェコ代表>◇10日◇バンテリンドーム

オレが侍ジャパンの4番だ。13日から始まる「ラグザス presents 第3回プレミア12」に向けた強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本VSチェコ」の第2戦が10日、バンテリンドームで行われた。初の4番スタメンに抜てきされた森下翔太外野手(24)が初回に先制の決勝2ランを放った。虎の未来を背負う男が、日本の主砲に名乗りだ。チームはプレミア12開幕戦オーストラリア戦(13日、バンテリンドーム)を前に2連勝で締めくくった。

   ◇   ◇   ◇

「ジャパンの4番」の看板にふさわしい一振りだった。初回2死一塁。森下は少し抜かれたカーブにも気負いなく、鋭く振り抜き、左翼席まで運んだ。

チェコの選手たちもあっけにとられる強烈な先制パンチ。ゆっくりとベースを回り、ベンチ前では髪の毛をかき分けるようなポーズを繰り返して仲間と喜びを分かち合った。

「うまくバットに乗ってくれました。入ると思わなかったけど、最高の結果になってよかったです。先制点を取ってあげたので(早川は)すごく楽に投げられたんじゃないかと思います」とお立ち台で2学年上の先輩左腕をいじると、森下ワールド全開。目標を聞かれ「日本一しか…」とまで言うと場内大爆笑。「いや、すみません、世界一しか見えていないので、世界一に向けて突っ走っていきたいです!」と沸かせた。

阪神の主力としてフルシーズン戦ったあとの代表合流。疲労は残るが、充実感に満ちてもいる。「こういうトップチームで野球をやれるのはなかなかない経験。このチームでしっかり勝っていきたいなという気持ちが強くなりました」と合宿後に語っていた。

今代表の対外試合2戦目にして、4番に抜てきされた。4番でのスタメンはプロ2年で1度だけ。今年8月13日の巨人戦(東京ドーム)に「4番右翼」で先発した。伝統球団の第110代4番は、この日と同じようにいきなり初回に先制11号2ラン。普段、打順にこだわりを見せないが、4番はやはり特別だ。8月の試合では「4番はチームの核になる選手なので中途半端なことはできない」と、思いを隠さなかった。

昨秋のアジアプロ野球チャンピオンシップの台湾戦に続く「チーム1号」。勝負強さ、ここぞの存在感は阪神でも侍ジャパンでも出色だ。井端監督からは「短期決戦で必要な選手」と評価され、侍ジャパンでも主力の期待を背負う。日の丸が板についていた若武者。13日から始まる本大会でも、世界に森下翔太の名をとどろかせる。【柏原誠】

▼阪神森下が侍ジャパンで初めてスタメン4番に座り、初回に本塁打。日本代表の4番初試合で本塁打は、22年11月に日本ハムとの強化試合で3打席目に打った村上宗隆(ヤクルト)以来。4番初打席では19年3月にメキシコとの強化試合で満塁本塁打を放った吉田正尚(オリックス)以来となった。なお、阪神の打者が日本のトップチームで4番を打つのは練習、強化試合を含め08年北京五輪の新井貴浩以来16年ぶりとなり、12年の侍ジャパン常設後は初めて。

◆森下の4番 所属している阪神では、プロ入り後レギュラーシーズンで1試合のみ先発4番に座った。24年8月13日巨人戦(東京ドーム)に「4番右翼」で先発出場。初回2死二塁、グリフィンから左中間へ先制の2ランを放った。阪神の第110代4番として、生え抜きでは49年別当薫以来75年ぶり2人目となる4番初打席での1発だった。

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