楽天茂木栄五郎内野手(30)が、国内FA権を行使する可能性が高いことが9日、分かった。
9年目の今季は代打中心の起用で46試合に出場し、打率2割6分5厘、1本塁打、8打点。代打では打率4割2分9厘と限られた打席で、勝負強さを発揮した。昨季、FA権を取得。自己最少の8試合の出場にとどまり、権利行使を熟考した末に残留を決断したが、出場機会に飢え、新天地での挑戦も視野に入れたとみられる。
茂木は桐蔭学園、早大を経て、15年ドラフト3位で楽天に入団。1年目の16年シーズンには、野手では球団史上初の開幕スタメンデビューをもぎ取った。20年には規定未満ながら打率3割1厘を記録。17、19、21年には2桁本塁打もマークし、長打力も秘める。守備では今季は二塁、一塁での出場だったが、三塁、遊撃も守れ、内野の全ポジションが可能。幅広い視点から、さまざまな可能性をさぐっていく。
◆茂木栄五郎(もぎ・えいごろう)1994年(平6)2月14日生まれ、東京都小金井市出身。桐蔭学園-早大を経て15年ドラフト3位で楽天入団。16年は新人ながらショートで開幕スタメン。17年には6本の先頭打者アーチを記録するなど17本塁打。通算781試合、746安打、75本塁打、291打点、51盗塁、打率2割7分1厘。今季推定年俸6000万円。171センチ、75キロ。右投げ左打ち。