<阪神紅白戦>◇9日◇高知・安芸
背水の阪神豊田寛外野手(27)がまた快音を連発した。紅白戦に白組の「5番左翼」で出場。
2回にマルティネスから痛烈な左前打、4回にも川原の137キロを左前に運んだ。「立場的にしっかり結果を出さないといけない。どんどんアピールして1軍に入っていけたらいいなと思ってます」
これで3日の紅白戦と合わせて5打数4安打。前回は右翼と中堅に安打を放っており、広角に打ち分けた。
藤川監督は「1番状態がいい」と評価。さらに、勝負の4年目に臨む27歳に強い覚悟を感じ取っていた。「彼にとっては若い選手たちより時間がない、と思ってるところでしょうから、その危機感をこちらも十分分かってる。非常に楽しみに毎日見させてもらってますね」とたたえた。
3年目の今季は6月に1軍昇格を果たし、プロ初安打をマークするなど11試合に出場。だが、打率2割1分1厘と1軍定着はならなかった。森下、前川、野口らとの激しい1軍両翼争いに割り込んでいく。