ロッテは9日、佐々木朗希投手(23)のポスティングによるメジャー挑戦を容認すると発表した。
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佐々木は「25歳ルール」が適用されるため、MLB球団とマイナー契約しか結ぶことができない。契約金はインターナショナル・ボーナス・プールによって制限され、各球団には年間500万ドル~700万ドル程度が割り当てられており、今年獲得したこのルールに該当する選手の全契約をこの範囲内に収める必要がある。
今年の契約期間は1月15日から12月15日までで、多くの球団はこの枠の大半をすでに他の選手に使用しており、ESPNによれば最も枠を残しているのはドジャースの250万ドル(約3億3500万円)。よって、12月15日までに契約する場合は、金額的にもド軍が有利とみられる。
来年度の契約期間は1月15日に始まる。年度が変わればボーナス・プールがリセットされるため、1月15日以降に契約すれば今年よりも契約金が高くなると予想される。ポスティング申請の期限は12月15日までだが、45日間の交渉期間があるため、12月中に申請すれば1月15日以降に契約することが可能となる。
来季のボーナス・プールは最高がマリナーズ、レイズなど8球団の755万5500ドル(約11億3000万円)で、最小はド軍とジャイアンツの514万6200ドル(約7億7200万円)。各球団は60%までトレードで枠を増額することができる。
◆25歳ルール 25歳未満かプロ6年未満の海外選手はマイナー契約しか結べない制度。契約に使える金額は、各球団に割り当てられたインターナショナル・ボーナス・プールの範囲内(年間500万ドル~700万ドル程度)に制限される。17年オフに23歳で日本ハムからエンゼルスへ移籍した大谷は契約金230万ドルでマイナー契約。キャンプは招待選手として参加し、開幕前にメジャーに昇格した。