慶大・清原正吾内野手(4年=慶応)が9日から始まる早慶戦に強い決意を示した。
8日、朝7時ごろから横浜市内の同大下田グラウンドで練習。すでにリーグ戦での5位が確定しており、9日からの早慶戦が大学野球最後の公式戦となる。報道陣に対応し「最後の最後、後悔なく終われるように。自分の全てを懸けて、体がボロボロになる覚悟で最後の最後まで1打席1打席、1球1球をかみしめながら打席に入りたいなと思っています」と話した。
プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(59)を父に持つ清原は、NPB入りを志してプロ志望届を提出したものの、10月24日のドラフト会議では指名されることがなかった。
とはいえ中学、高校と野球から離れ、硬式野球をするのは大学入学後。その状態から名門慶大で4番打者を任されるまでに成長し、秋季リーグでも2本の本塁打をマークした。ホームランボールは1号は父に、2号は母に、それぞれすでに渡している。
進路については春先からNPB希望も含めて幅広く検討し、プロ志望届提出も「悩みに悩んで」の決断だった。早慶戦を前に独立リーグ球団などから多くのオファーが届いているものの、現時点で野球継続の有無も決断していない。
堀井哲也監督(62)はすでに4番起用を明言した。清原は大学野球集大成の試合に向けて「最後の早慶戦で、全てのみんな、応援してくださる方々に最高の恩返しという形で大学野球人生を締めくくれたらなというふうに思っています。今までの感謝を込めて全力でプレーするので、そこを見てほしいです」とし、観戦の可能性がある両親には「ほんとに…僕の最後の勇姿を目に焼き付けてもらいたいですね」と思いを寄せていた。【金子真仁】