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【高校サッカー】新潟大会決勝 新潟明訓・福原快成「自信ある」鉄壁守備で7度目V狙う


10月10日に全国高校サッカー選手権新潟大会の決勝戦がデンカSで行われ、新潟明訓と開志学園JSCが対戦します。新潟明訓は4試合連続無失点で準決勝を突破し、ディフェンスリーダーの福原快成が中心となって堅守を誇ります。一方、開志学園JSCは前回準優勝の経験を活かし、FW阿部日夏太が14ゴールを挙げるなどの攻撃力が持ち味です。決勝は新潟明訓の守備の硬さと開志学園の攻撃力がどのようにぶつかり合うかが見所です。新潟明訓は9大会ぶりの優勝を狙う一方、開志学園は10大会ぶりの制覇を目指します。

ヘディングする新潟明訓・福原(撮影・小林忠)

全国高校サッカー選手権新潟大会の決勝が10日、デンカSで行われる。前回大会準優勝の開志学園JSCは全4試合で14得点を挙げるエースのFW阿部日夏太(ひなた、3年)が10大会ぶり2度目の優勝へ、3試合連続ハットトリックを狙う。新潟明訓はDFリーダーの福原快成(かなる、3年)を中心に全4試合連続で完封勝ち。準決勝で優勝大本命といわれた帝京長岡を破った勢いそのままに、9大会ぶり7度目の優勝をもぎ取る。【小林忠】

【新潟明訓】

伝統の堅守を支える福原が、優勝旗をデンカSの空に高々と掲げる。初戦の3回戦から全4試合で完封勝ち。準決勝は高校年代最高峰のプレミアリーグを戦う帝京長岡を1-0で撃破した。「大会前に監督から無失点で優勝しよう、と話があった。あと1つ。まだ誰も満足はしていない」。頂点に立つまで、気持ちを切らさない。

身長183センチの高さを生かした空中戦の強さ、体のぶつけ合い、スピード、的確なカバリングと、ディフェンスに必要な要素が高いレベルでそろう。4バックの中央でコンビを組むDF加藤祐羽(2年)とのブロックは“超”強固。攻略は簡単ではない。「自分たちは『最弱世代』と言われてきた。その分、団結力はある。一丸となって戦えている結果が無失点につながっている」と自信を深めている。

決勝の相手、開志学園JSCは4試合で32得点を奪う攻撃力が武器。特に1人で14ゴールを挙げるFW阿部日夏太、突破力のあるFWイヴァニツキー・レオ(ともに3年)の2トップを警戒する。ただ、「抑える自信はある」とキッパリ。「0-0の時間が長くなればウチが有利。そのあたりのメンタルも揺さぶりながら、最後に勝っていればいい」。最終ラインを統率する門番は落ち着いた口調で、7度目の優勝を見据えた。

○…開志学園JSCの右DF鶴巻怜凰と、新潟明訓の左MF桑原壮汰(ともに3年)がサイドで火花を散らす。鶴巻は堅実な守備とタイミングのいいオーバーラップが武器。対する桑原は縦への推進力を生かしたドリブル突破が魅力のウインガーだ。鶴巻は「(相手の)攻撃のキーマン。しっかり抑えたい」と警戒。一方の桑原は「(警戒されても)はがす自信はある」と強気の姿勢を示した。

◆新潟明訓(プリンスリーグ北信越1部)

今大会は選手を入れ替えながら2大会ぶり決勝に進出した。相手のスタイルに合わせて戦い方を柔軟に変えるチームのエースは主将のFW斎藤瑛。体の強さを生かしたポストワークで左MF桑原、左DF勝の突破力を引き出し、ゴール前で大仕事をする。縦のラインには2年生ながら力のあるDF加藤、MF木間、MF鈴木が並ぶ。1年生のFW田代は準決勝の後半終了間際に投入され、決勝点を奪った。福原が統率する守備は鉄壁。今大会は初戦の3回戦から4試合で16得点無失点。

◆開志学園JSC(JAPANサッカーカレッジ高等部、新潟県リーグ1部) サッカーを専門に学ぶための学校。前回大会、春の県総体と続けて準V。雪辱に燃える今大会は圧倒的な得点力で勝ち上がった。推進力のある2トップに左MF徳丸、MF岸田、右MF荻原が絡む攻撃は破壊力抜群。右DF鶴巻、主将の左DF松浦もダイナミックなオーバーラップを仕掛ける。守備ラインは膝のケガで先発を外れるDF福田が戻れば、より強固なものとなる。今大会は初戦の3回戦から4試合で32得点5失点。

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