<AFCチャンピオンズリーグ:横浜5-0ブリラム>◇6日◇東地区1次リーグ第4戦◇日産スタジアム
横浜F・マリノス期待のユース所属の高校生2人が、ブリラム(タイ)戦でトップチームデビューを果たした。
まず後半29分、MF山根陸に代わって18歳のMF望月耕平がボランチで出場。さらに同40分、MF榊原彗悟に代わってMF浅田大翔が登場した。
インサイドハーフに入った浅田は16歳9カ月21日。10年7月18日のJ1第13節広島戦の小野裕二(現アルビレックス新潟)の17歳6カ月26日を更新するクラブ最年少出場記録となった。
積極的にゴールに向かいシュートも放った浅田は「日本で一番(観客が)入るスタジアムですけど、試合に入ったらその場になれて緊張しなかった」と喜びをかみしめた。ただ、多くのメディアに囲まれたことに「こっちの方が緊張します」と苦笑した。
身長180センチの高校2年生。本来は推進力を持ち味とするFWだが、小学生時代はボランチを務め、マリノスのアカデミーではサイドも含め、さまざまなポジションをこなせるポリバレント性を持っている。
「点を取ることが持ち味ですけど、周りも行かせるというのが自分の武器だと思っています。そこをもっと伸ばせていけたら」。大好きな選手は前田大然。前線からのプレスも含め参考にしている。「チームが苦しい時に自分が出て勝たせたいと思っています。常に出番を待ちながら、もっと鍛えて強くなりたい」と初々しく話した。
一方、浅田の先輩にあたる望月は来季のトップ昇格が既に発表されている期待株だ。デビューについては「やっとという思いが結構あるんですけど、いい形でデビューさせてもらって、それに勝ちもついたので。いい結果が出たかなと思います。緊張はしましたけど、観客の方たちが(背中を)押してくれたこともあり、のびのびとプレーできたかなと思います」。
ユースでは攻撃的MFでプレーするが、この日はボランチに入り「そんなに前に出ないで真ん中に止まってボールを供給するよう指示が出た」。ベンチの期待に応える安定したボールさばきを披露した。
プロへの第一歩を踏み出した望月はさらに「もっとどんどん試合に使ってもらえるようにアピールして、自分を出していけたら。観客の中で聞こえない部分もありますが、試合中の選手たちは全員で要求しあっているので、それに自分も置いていかれないよう、もっと積極的に話しいきたい」。今後に向けての展望を口にした。