今季限りで現役を引退する浦和レッズのFW興梠慎三(38)が引退後の青写真を描いた。引退後すぐに、トップチームのコーチに入るケースもあるが、「(すぐに)トップに入るつもりはないですね。下部組織か、ピッチからちょっと離れるか」と明かした。実は、営業に興味を持っているという。
「ピッチでしかやってきてないから。勉強する意味でも興味あるし。人とのつながりとか人脈を増やしたり、自分が経験したことがないようなことをやれたらいいなと」。営業希望は伝えているといい「あとはチームが決める感じです」と明かした。
最も、大きな目標は監督だ。現在、指導者ライセンスはB級まで持っており、A級、Proライセンス(S級)を取得する必要がある。「やることをきちんとやりながら、ライセンスも取りに行って、チームがプラスになることをどんどんしていきたい」と意欲を見せた。
現役生活も、ハーフタイムで中断になった川崎フロンターレ戦を含め残り3・5試合。現在の心境を「早く終わらないかなあと。個人的にはやり切ったので。あとは早くフィナーレを迎えたい」と興梠節が飛び出した。
チームは現在、残留争いに巻き込まれている。興梠は6月15日のセレッソ大阪戦以来、ピッチから遠ざかる。「試合に出たいというのはあるし。試合見ていてももどかしさもある」としながらも「最終節、もしチャンスがもらえたら、出たいというのはある」と話した。最終節はホームでのアルビレックス新潟戦。「皆さんが期待してるようなポストプレーや、ゴールの所を。体力的には落ちていることがあるけど、技術的にそんなに落ちていないのは感じている」と、最後の試合出場へ走り続ける。【岩田千代巳】