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【福岡】鳥栖で「パワハラ解任」金明輝新監督の就任報道でサポーター団体がクラブに猛抗議


アビスパ福岡の次期監督に金明輝氏が就任する可能性が報道されたことを受け、福岡最大のサポーター団体「ウルトラオブリ」がクラブに反対の意を表明しました。金明輝氏は2021年にパワーハラスメント行為でサガン鳥栖の監督を解任された経歴があり、サポーターはその過去を懸念しています。その後、金氏は厳罰を受けつつ社会奉仕活動にも参加し、FC町田ゼルビアで実績を積み重ねてきましたが、福岡への就任は論争を呼んでいます。クラブによる人事決定への批判の声が強まる中、社会の監督への見方も厳しくなっています。

金明輝氏(2021年3月3日撮影)

FC町田ゼルビアの金明輝(キム・ミョンヒ)ヘッドコーチ(HC=43)が、アビスパ福岡の来季新監督に就任することが報道されたことを受け、福岡最大のサポーター団体「ウルトラオブリ」が公式Xで「後任監督人事の報道について」と題して発信し、クラブに異例とも言える猛抗議を行った。

ツイッターを通じて「一部マスメディアにて報道されておりますアビスパ福岡の後任監督候補につきまして、我々ウルトラオブリはクラブに対して慎重な判断を求めます。現在報道されている監督人事に対しては疑問を抱かざるを得ません…」などと危惧し、指揮官人事白紙撤回を訴えた。これに対してフォロワーからは「賛同します」など多くの意見が寄せられた。

金HCを巡っては21年12月、Jリーグから選手やスタッフへの行き過ぎたパワーハラスメント行為があったと認定され、翌22年1月にサガン鳥栖監督を契約解除されていた。

当時のJリーグ村井満チェアマンが「動機のいかんによらず、理由のいかんによらず、ハラスメント、暴言や暴力は一切許されないをJリーグとしては確認したいと思っております」と言及する騒動に発展し、九州サッカー界に大きな衝撃を与えていた。以来の復帰が隣県福岡となる。

厳罰を受け、指導者ライセンスがS級からA級に降格されたが、社会奉仕活動への参加などを経て22年から町田HCに就任。翌23年のJ1昇格に貢献し、今季も一時首位を走ったチームを支えた。その間、異例のS級ライセンス再取得。2年ぶりに監督資格を取り戻していた。

一方、パワハラ解任歴への社会の風当たりは依然として強く、チーム強化の指導実績は申し分ないが、クラブの決断に批判が相次いでいた。

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