ロマンあふれる逸材がやってきた。楽天と育成契約で合意した台湾出身の蕭斉(シャオ・チ)投手(18=台湾・殻保家商)が4日、楽天モバイルパークで入団会見を行った。複数年契約で年俸は推定300万円。197センチ、98キロを誇る大型右腕で、背番号は身長にちなんだ「197」に決まった。「学生の頃から『MAJOR』という漫画を読み、甲子園に憧れていて、いつか日本でプレーしたいと思ってました」と夢をかなえた。
心強い存在もいる。チームに在籍する宋家豪、育成の王彦程は同郷。「台湾の選手と一緒にプレーできるうれしさもあります」。U18台湾代表候補で最速は152キロ。現地メディアによると、米大リーグのドジャースも獲得を目指していたという。楽天入団が決まり「僕のことを選んでくれたスカウトの方たちに恩返ししたい」と活躍を誓った。
チームの10代右腕は、23年ドラフト組の大内が191センチ、日当が190センチ、坂井が186センチと長身がそろう。「1日1日の練習を積み重ねて、いつか楽天を日本一に導けるようなピッチャーになりたいです」と蕭。同世代で切磋琢磨(せっさたくま)しスケールの大きな投手に成長する。【山田愛斗】