<高校野球秋季関東大会:健大高崎6-0千葉黎明>◇3日◇準決勝◇サーティーフォー保土ケ谷球場
「関東の両雄」と前評判が高かった横浜(神奈川1位)と健大高崎(群馬1位)が準決勝を突破した。健大高崎は6-0で千葉黎明に快勝した。
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健大高崎が日に日に力をつけている。準決勝では小堀弘晴捕手(2年)が光った。先制2点適時打を含む3安打に、制球が時折荒れる大型左腕・下重賢慎投手(2年)に序盤から内野ゴロの山を築かせ、試合の主導権をゲット。「下重の良さはテンポと粘り強さ。そこを意識しました」。投手のリリースから2・5秒後には投手のグラブに白球が戻っている。小堀も好テンポを演出した。
阪神長坂、広島清水、西武柘植など数々の好捕手を生んできた。捕手指導をする木村コーチは「努力と向上心はすごい。データも生かせる」と歴代捕手と比べての強みを口にする。小堀は「先輩方が捕手王国を作ってきて、自分はまだその力がないです」としながら「これだけの投手陣を勝たせられなければ自分のせいだと思って」と強い責任感を持ち、頼もしい要に育っていく。【金子真仁】