<紅白戦:紅組0-0白組>◇3日◇安芸市営球場
高知秋季キャンプで初の紅白戦が行われ、6イニング制でスコアレスドローとなった。藤川球児監督(44)は、バックネット裏から終始和やかな様子で見守った。
白組先発の伊藤将司投手(28)は「2番三塁」で先発した佐藤輝明内野手(25)を空振り三振に仕留めるなど、2回を完全投球。紅組先発の門別啓人投手(20)は2回1死から連打を浴びるも、2回2安打無失点にまとめた。
この試合で初安打を放ったのは、白組の「5番右翼」で先発した豊田寛外野手(27)。2回1死で門別から右前打を放つと、4回2死の第2打席でも中前打をマーク。果敢にチャレンジした二盗には失敗したが、藤川新監督へアピールした。
22年4月以来2年半ぶりの2番で先発した佐藤輝は第2打席で四球を選び、第3打席は中前打で出塁した。
6回裏に最後に登板した育成のホセ・ベタンセス投手(25)は1死一、二塁からこの日最速161キロの剛速球をマークし、二ゴロ併殺でゲームセット。球場をどよめかせた。