<日本シリーズ:ソフトバンク1-4DeNA>◇第3戦◇29日◇みずほペイペイドーム
左太もも裏の肉離れから復帰したDeNAのエース東克樹投手(28)が、105球を投げ、7回10安打1失点と好投。強打のソフトバンク打線を封じた。
ヒーローインタビューでは「CSでは本当にチームに迷惑かけてしまったので、復帰戦でしたけど、しっかりと自分らしい投球ができるように心がけてマウンドに上がりました」と振り返った。
2連敗中だったが、流れを引き寄せるピッチングを披露。「まさか7回まで投げられると思っていなかったですけど、チームの期待に応えることができてよかった。ランナー出しながらも抑える自分らしい投球ができた」と安堵(あんど)した。
東の好投に打線も応えた。1-1の同点で迎えた5回に桑原将志外野手(31)が均衡を破る勝ち越し弾。さらに無死満塁から筒香嘉智外野手(32)が、追加点となる右犠飛を放ち、リードを広げた。東は「とても大きな2点が入ったので、自分もここからまたさらにのっていこうという思いで見ていました」とギアを上げた。
ソフトバンクの日本シリーズ連勝を14で止め、1勝2敗。最後に「今日のように粘り強く勝つことができたらいいと思うので、これからも熱い声援よろしくお願いいたします」と福岡に駆けつけたファンに呼びかけた。
◆日本シリーズ・ニッカンMVP査定 7回1失点でチーム初勝利をもたらした東に4ポイント。打者では桑原が初回先頭の二塁打とVアーチで貢献した。