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【ヤクルト】育成1位の根岸辰昇が指名あいさつ受ける「実感が湧いてきた」米大学での映像で指名


ヤクルトの育成1位に指名されたノースカロライナA&T州立大の根岸辰昇内野手が、関係者からの指名挨拶を都内で受けました。慶応高卒業後、米国の複数の大学を経て実力を伸ばし、今春のリーグ戦では打率.371を記録しています。左打ち左投げの中距離打者で、一塁や外野もこなせる守備力を持っています。橿渕スカウトは「バットの出方が非常に良い」と根岸を評価。NPBスカウトとは距離があったため、映像を頼りに評価が進められましたが、その力は高く評価されています。根岸はまず支配下登録を目指しており、日本での新たな挑戦に意欲を見せています。

都内で指名あいさつが行われ、ドラフト会議当日の関係者パスを手にヤクルトを飲むポーズのリクエストに応えるヤクルト育成1位の根岸(撮影:佐瀬百合子)

ヤクルト育成1位のノースカロライナA&T州立大の根岸辰昇内野手(24)が27日、都内で指名あいさつを受けた。「実感が湧いてきて素直にうれしい気持ちです」と緊張の面持ち。橿渕スカウトグループデスクから、高津監督のサインが入ったドラフト当日の関係者パスを受け取った。

慶応高を卒業後、米国の3大学を渡り歩いた。今春リーグ戦で打率3割7分1厘を残した。左打ち左投げの中距離打者は、一塁に外野手守備もそつなくこなす。橿渕スカウトは「僕も、小川GMも、伊東昭光編成部長も、バットの出方が無駄なく非常にいいというところが、まず一番目に留まった」と期待を込める。

「見ていただく機会がなかなか少なかった中で…」と度々感謝を口にする根岸にとって、NPBスカウトとは物理的に距離があった。それでも、ヤクルトは獲得に動いた。橿渕スカウトが根岸の存在を知ったのは、今月初めごろ。つい最近だ。「映像をかなり見ました。練習も見に行って。ちょっと外野もやってもらって」。試合でのプレーを確かめられなかった分、映像が頼み。ただ、ヒットやホームラン集だったため、凡退時の様子が分からない。「そこが思い切れなかった」と育成での指名となったが、評価は高い。「能力的には普通に日本でやっていたら、支配下指名でないと取れないんじゃないかなっていうレベルの選手だとは思いました」と明かした。

新風を吹かす準備はできている。根岸は「まずは支配下で、ケガをしないことが一番の目標です」と目を輝かせた。【佐瀬百合子】

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