セレッソ大阪は23日、主将を務めるDF山下達也(36)が今季限りで現役を引退すると発表した。
思い入れの深い数字となる柏レイソル時代の背番号「50」、C大阪、北海道コンサドーレ札幌時代の「23」を合わせ、23日午後5時23分の発表となった。
11月に37歳を迎えるチーム最年長は、今季がプロ19年目。1学年下のMF香川真司(35)とは06年の同期入団だった。
クラブを通じて「今シーズンで引退することを決断しました。サッカー人生、今まで出会った全ての人からたくさんの事を学びました。本当に感謝しかありません。(中略)選手として残された、あと4試合。本気で燃え尽きたいと思います」などとコメントを発表した。
11月30日のホーム最終戦となる鹿島アントラーズ戦(ヨドコウ)で、引退のあいさつを行う見込み。
J1通算149試合7得点を誇る大ベテランは、22、23年とリーグ戦の出場がなく、今季もここまで3試合計17分だけプレー。6月15日の浦和レッズ戦(ヨドコウ)を最後にけがの影響で、出場機会がない。
最近、自身の体調について「足、体の部分はよくならないと、なかなか(試合出場が)見えてこない。(練習の強度を)上げれば、またリバウンドが出てくる感じ。(残り試合に)間に合えば」と話していた。
兵庫・明石市生まれで、御影工を卒業した06年にC大阪入り。札幌と柏に移籍したが、いずれもC大阪に復帰。182センチ、73キロの屈強なセンターバックとしてC大阪を支えてきた。
19年の開幕戦では、記憶に残る1発をマーク。MFイニエスタらスター軍団のヴィッセル神戸に、当時31歳の山下が後半32分に値千金の決勝ヘッドを見舞い、約4万2000人が詰めかけた本拠長居のサポーターを喜ばせた。
今後は未定ながら、クラブには何らかの役職で残る可能性が高い。
◆山下達也(やました・たつや)1987年(昭62)11月7日、兵庫・明石市生まれ。御影工から06年にC大阪入り。11年札幌、12年にC大阪復帰。19年途中から柏に移籍し、22年にC大阪復帰。空中戦と対人プレーが得意なセンターバックで、J1通算149試合7得点。182センチ、77キロ。