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【阪神】藤川新監督が2つの思い訓示「マウンド上がった瞬間、笑顔だった」DeNA森原のように


22日、阪神藤川球児監督が甲子園で秋季練習を行い、現役時代と同じ背番号「22」のユニホーム姿で選手たちを指導しました。彼はクラブハウスで全体ミーティングを実施し、1年間のシーズンを戦った選手とスタッフへの感謝を述べるとともに、来年に向けた新たなスタートを呼びかけました。また、前日の巨人-DeNA戦で感じた「勝負を楽しむ姿勢」に対する感銘を語り、そうしたチームでありたいとの願いを込めて選手たちにメッセージを伝えました。

グラウンドで笑顔を見せる阪神藤川監督(撮影・藤尾明華)

阪神藤川球児監督(44)が22日、甲子園で始まった秋季練習で、現役時代と同じ背番号「22」のユニホームを着て初指導した。現役引退した20年以来となるタテジマのユニホームに身を包み、柔らかい表情を見せた。

練習開始前には、クラブハウスで全体ミーティングを実施。「疲れているところなんですけど、そこを、またエンジンをかけさせなきゃいけないということで、2つの思いを込めて、話はしたんですけど」。1年間のシーズンを戦った選手、スタッフ陣をねぎらいながら、新たなスタートへスイッチを入れるように語りかけた。

「いかに、熱く、秋季キャンプに入っていけるかというのが、来年に向かう意味でも非常に大事だと思うというのは、僕自身もタイガースでプレーしてきたので、それにみんなについてきてほしいということを伝えました」

もう1つは、前日21日のCSファイナルステージ巨人-DeNA戦(東京ドーム)を見て、心に響いたシーンだった。

「DeNAの森原投手がマウンド上がった瞬間の表情、その瞬間が笑顔だったこと。ジャイアンツの阿部監督が戦っている時のジャイアンツベンチとジャイアンツの監督の表情。押し返したり押されたりというのを楽しむ、武者震いというんですかね」

負けられない大一番で、その勝負を楽しむかのような表情に「これが今の野球だ」と思ったという。「あれを見ててすごく興奮しましたね。そういうチームがいいですね。僕自身としては、ああいう表情で、最後、あの一瞬のゲームを勝とうが負けようが迎えたいというのはありますね。それを伝えました」。来年は阪神の選手たちがそんな表情でグラウンドに立っているように-。2つの思いを込めた訓示となったようだ。

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