<明治安田J1:京都2-3神戸>◇6日◇第33節◇サンガS
ヴィッセル神戸がアウェーで京都サンガF.C.を下して、クラブ新記録となる6連勝を飾った。
序盤から神戸が強度の高い戦いで、京都ゴールに迫った。開始早々にMF井出遥也(30)が左太もも裏を痛めるアクシデントはあったものの、前線からのプレスと球際での争いで京都のミスを誘っては、鋭い攻撃につなげる展開。吉田孝行監督(47)が「自分たちが原点に戻って謙虚な姿勢でやらないと、勝てる相手じゃない。引き締めて臨みたい」と話していた通り、神戸らしさを出した戦いを披露した。
先制は前半17分。神戸は左からのクロスをファーサイドに走り込んだFW大迫勇也(34)が合わせてネットを揺らした。さらに前半アディショナルタイムには、左FKからMF佐々木大樹(25)が頭で決めて追加点。神戸がリードを広げて前半を終えた。
しかし後半に入ると流れが一変する。後半2分、神戸のパスをカットしたボールを京都FWラファエル・エリアス(25)が受けると、ペナルティーエリア外から左足を振り抜いて、神戸ゴールへ突き刺した。さらに同14分には、神戸DFのクリアが浮いたボールをFWマルコ・トゥーリオ(26)が右足でスーパーボレー。瞬く間に京都が同点に追い付いた。
一進一退の攻防が続いた中で、決勝点が生まれたのは同38分だった。神戸が左CKの流れからMF鍬先祐弥(26)がシュート性のボールを入れると、ゴール前のFWジェアン・パトリッキ(27)が反応。最後は浮いたボールを右足で蹴り込んで再び勝ち越した。
神戸はリードしてからは5バックにして守り、京都の反撃を抑えて勝ち点3を獲得。連覇に向けて、力強く勝ちきった。