日本サッカー協会（JFA）は4日、元日本代表の内田篤人ロールモデルコーチ（36）が、女子韓国代表と親善試合（26日、東京・国立競技場）を行う女子日本代表なでしこジャパンのコーチに就任することを発表した。佐々木女子委員長（66）が監督代行を務め、先月のU－20（20歳以下）女子ワールドカップ（W杯）で日本を準優勝に導いた狩野倫久氏もコーチで支える。
千葉市内で取材に応じた佐々木委員長は、内田コーチの選手としての経験値に大きな期待を寄せた。その上で、ロールモデルコーチとしてアンダー世代の練習に帯同する姿をみたといい「非常に熱意を持ってスキルトレーニングもされている状況を見た。そういうことを、うちでもそういうことやってもらえないかなという、我々のスタッフの中でもアイデアがあり、ぜひお願いしたいねというところで声掛けをさせていただいた」と経緯を説明した。
内田コーチは、キャスターとしてパリオリンピック（五輪）に行き、なでしこジャパンの戦いを間近で取材していた。オファーしたところ「このチャンスで私がそういう形でやらせていただけるなら」と非常に意欲的な返答があり、コーチ就任が決まったという。内田コーチは昨年の男子のU－20W杯に帯同し、自身の経験を惜しみなく選手たちに伝えてきた。昨年末には、中村憲剛氏とともにA代表の合宿にも参加していた。昨年JFA公認S級ライセンスの講習を受講していた。
佐々木委員長によると、来年以降のなでしこジャパンコーチングスタッフは白紙だという。
