J1最下位のサガン鳥栖は2日、佐賀・鳥栖市内で5日FC東京戦(味スタ)に向けた非公開練習を行った。就任から7戦未勝利中の木谷公亮監督(45)が11試合ぶりの勝利へ悲壮な決意を示した。
残り6試合で17位柏レイソルと勝ち点10差。残留へ勝ち続けるしかない状況で、メークミラクルを託されている新指揮官は「現状を考えたら勝ち点1、ゼロは当然ダメ。一戦必勝が次につなげるために必要」と背水の覚悟。MF福田晃斗(32)も「勝っていかないと希望がない」と危機感いっぱいだ。
その中で、J1屈指の強力カウンターを誇る東京戦へ「アグレッシブに行きながら、後ろ(守備)でスキをつくらず先手を取りたい」と木谷監督。攻撃力が高い相手に対して、守備崩壊は論外だが「アタッキングサードでどうやって点を取るかがまだ足りない。そこの質を上げたい」と話し、課題の得点力不足解消に務めている。
東京から期限付き移籍中のDF木村誠二(23)、MFジャジャ・シルバ(25)ら3選手が契約上出場できず、追い風とはいえない状況だ。東京戦からの敵地2連戦は最大の正念場となるが、まずは一丸で最短10月降格を阻止せねばならない。【菊川光一】