レアル・マドリードのアンチェロッティ監督（65）がブラジル代表FWビニシウスについて、「ビニシウスへの侮辱は常にたくさんある。誰も我慢できないだろうし、私だってそうだ」と相手サポーターの行為を非難した。
Rマドリードは17日にホームで行われる欧州チャンピオンズリーグ（CL）・1次リーグ第1節でシュツットガルトと対戦する。この一戦の前日、アンチェロッティ監督とDFカルバハルが記者会見に出席した。
アンチェロッティはその際、ビニシウスが14日にアウェーで開催されたスペインリーグ第5節レアル・ソシエダード戦でPKを決めた後、人差し指を口に当て、スタンドに向かって黙れと言わんばかりのジェスチャーを行ったことについて、次のような見解を示した。
「それはこれまで何度も起こっている非常に酷い行為に対してのリアクションだ。彼への侮辱は常にたくさんある。誰も我慢できないだろうし、私だってそうだ。彼が口元に手をやる仕草は、起こっているすべてのことが原因なのでごく普通のことだよ。この数年間、彼に起こっていることは耐え難いものだ」
「ブーイングは分かるが普通ではない。彼が危険なので集中力を削ごうとしているんだ。あの若者に注目するのではなく、もう少しスタジアムで起こっていることに注意を払うべきだ。彼が危険な存在なので、試合中に彼を混乱させるためにそのようなことをしているのだと思う」
カルバハルもその件に質問されると、アンチェロッティ監督と同じように返答をした。
「僕たちはピッチ内で彼に対する侮辱を見聞きしている。人は刺されれば流血する。誰もビニシウスのことを放っておかないので、彼が特定のジェスチャーで反応するのは普通のことだ。僕たちは皆、ビニシウスの問題および他の有色人種の選手に対して明確なものを持っている。もしより厳格なプロトコルを作るというのなら歓迎するよ」
（高橋智行通信員）
