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【日本代表】久保建英が1G2A「大人になった」周囲を生かすことに徹し結果、ロマン攻撃を演出


<ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選:日本7-0中国>◇5日◇C組◇第1戦◇埼玉

アジア最終予選が開幕し、C組の日本(FIFAランキング18位)はホームで中国(同87位)に7-0と快勝した。2列目で先発したMF久保建英(23=Rソシエダード)がフル出場し、堂安、伊東、三笘、南野ら周囲を生かす「ロマンの演出家」となることに徹し、自身も1得点2アシストと数字を残した。

◇ ◇ ◇

久保は、自身のギラギラ感を極力抑え、周囲を生かすことに意識を集中させていた。

右ウイングバックのMF堂安律との連係で右サイドを活性化。MF遠藤の先制点はコーナーキックでアシストし、前半追加タイムのMF三笘の得点は久保を起点に、堂安のアシストから生まれた。

「(右サイドで)堂安選手を1人にしないというのを意識してましたね。逆にボール持ったときに、こっち(右サイド)が厳しかったら、(左サイドに)三笘選手がいたので簡単にあっち側に戻すとか。今日は、いろいろ考えることがあって頭はちょっと疲れてましたね」。

23歳とは思えない落ち着きと気配り。頭をフル回転させた献身ぶりで、ロマンあふれる攻撃を演出した。久保は「大人になったというのが1つ。“僕が僕が”が、すべてではない。あくまでもチームスポーツ。今回は特に、僕が、いろんな選手の良さを出すことを意識してました。例えば三笘選手ならシンプルに、堂安選手だったらコンビネーション。彼らの良さを出すことで、逆に彼らが僕にもたらしてくれる。彼らの良さを出すことが僕のアシストや結果につながってくる」。

後半32分には、右サイドでボールを持った久保が、ペナルティーエリア右角にいたMF伊東にパスを差し込み、伊東の得点をアシスト。後半追加タイムには、伊東のパスを受けた久保が左足で強烈なシュートを突き刺し、7-0の大勝を完結させた。

最後の久保の得点は、久保のアシストで得点を決めた伊東が“お返しアシスト”をした形。久保も「伊東選手も、“本当だったら打とうと思ってたけど、タケだから”と出してくれた。そこはうれしかった」と心境を語った。

現在の日本代表の中で、2列目は最もタレントがひしめき合う。それでも、ポジションを争うライバル同志が、互いを輝かせ合った。久保は「みんなライバルだと思ってますし。でもライバルが活躍してくれないとこっちも困りますし。みんなの活躍は素直にうれしいですし、それが日本代表の強化に一番つながる」と、余裕すら漂わせる。その上で「でも、やっぱりチームが苦しいとき、自分がチームを救いたいなという思いが強いですね」とちょっぴり自我ものぞかせた。

2大会連続で黒星発進だったW杯アジア最終予選の初戦で大勝したが、浮かれてはいない。

「監督も言ってましたけど、まだ10分の1なんで。次の試合、アウェーで、オーストラリア相手に勝ち点3を取ったバーレーンに、今日みたいな試合内容で勝って初めて、ファンサポーターの皆さんには安心して見て頂けることにつながってくるのかなと思います」。

チームは試合後、バーレーンへ旅立った。10日に酷暑のリファーでバーレーンと対戦。敵地でどんなロマンを見せてくれるのか、期待は膨らむばかりだ。【岩田千代巳】

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