J2清水エスパルスのブラジル人FWルーカス・ブラガ（27）が、最高の景色をイメージしながらラスト10戦に臨む。8月31日のアウェー徳島戦は台風10号接近の影響で順延となった。仕切り直しとなる7日の次戦はホームでの3位長崎戦。現在2位のチームにとって、J1自動昇格を争うライバルとの一戦になるが「チームはいい状態」と自信を胸に難敵を迎え撃つ。
求められる仕事を果たし、勝利に導いてきた。自身初めての海外移籍で加入した今季は、ここまでチーム2位の7得点をマーク。4月のホーム徳島戦で来日初ゴールを挙げると、コンスタントに得点を重ねてきた。想像以上の活躍に「自分でもうれしく思っている。ゴールを重ねてチームに貢献したい」と力を込めた。
ピッチ外での充実も結果につながっている。8月25日にはオフを利用して、「ずっと夢だった」という富士山登山。妻や知人とともに山頂を目指した。「最高の景色だった。富士山はポストカードにもなったり、ブラジルのテレビでも紹介されている日本の象徴。素晴らしい経験になった」。日本一の山から眺めた御来光を目に焼き付け、リーグ終盤戦への決意を新たにした。
リーグ戦は残り10試合。勝ち点8差の長崎戦に勝てば、まずはJ1昇格がはっきりと見えてくる。そして、その先に見据えるJ2の頂点－。「備えがあってこそ結果につながると思う。常にいい準備をして試合に臨みたい」。首位横浜FCとは同2差。頼れるアタッカーは、目指す頂に立つまで、歩みを止めない。【神谷亮磨】
