＜明治安田J1：G大阪0－0FC東京＞◇7日◇第25節◇パナスタ
パリ・オリンピック（五輪）メンバーのFC東京GK野沢大志ブランドン（21）が、ビッグセーブでクリーンシートに貢献した。
帰国から間もない中での先発起用ながら、野沢は疲れを感じさせないパフォーマンスでチームを救った。
ガンバ大阪に主導権を握られる展開となったが、前半16分にFWイッサム・ジェバリ（32）の左シュートをセーブすると同23分にはMFウェルトン（27）のクロスに合わせたジェバリのヘディングシュートに反応。右手一本ではじくと、ゴールポストに当たったボールに詰めたMFダワン（28）のシュートも至近距離でかき出した。
同32分にも狙いすましたダワンのシュートを懸命に伸ばした右手ではじき出した野沢は「シュートを止めるところに関しては手応えはあった」と振り返る通り、試合を通じて19本のシュートを打たれながらも最後までゴールを許さなかった。
好パフォーマンスでチームに勝ち点1をもたらした野沢だが、五輪で出場機会を得られなかった悔しさもあり、自身のさらなる成長にフォーカスする。「今日の試合でももっとやれることはあったと思う。自分自身が上を目指すために努力が必要」。FC東京の守護神としての自覚を胸に、さらに自身とチームを引き上げていくことを誓った。【永田淳】
