サッカー女子日本代表なでしこジャパンのパリ五輪での戦いが、幕を開ける。
開会式に先立ち、25日（日本時間26日午前0時キックオフ）の1次リーグ（L）初戦で、昨年の女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会王者スペインと対戦する。同W杯1次Lでは日本が4－0で大勝し、女王に唯一の黒星をつけた。その立役者が2得点を挙げたMF宮沢ひなた（24＝マンチェスター・ユナイテッド）。大会得点王にも輝く活躍をみせたが、昨年12月に右足首を骨折。4カ月に及ぶリハビリを余儀なくされたが、ひと回り大きくなった姿で、再び大舞台のピッチに戻ってきた。
＜1次リーグ対戦相手は？＞
◆スペイン昨年の女子W杯ニュージーランド・オーストラリア大会王者で、FIFAランキング1位の金メダル本命。MFボンマティやプテジャスといったタレントがひしめく中盤は世界屈指で、FWエルモソ、DFパレデスら各ポジションに一線級がそろっている。ベテラン、若手の年齢バランスも良い。W杯で大敗を喫した日本へのリベンジに燃えている可能性も高そうだ。
◆ブラジルFIFAランキング9位も「サッカー王国」は侮れない。昨年末にサンパウロで対戦した国際親善試合2連戦は1勝1敗。今年4月のシービリーブス杯3位決定戦では、1－1からのPK戦で日本が敗れたが、力は互角といえる。38歳の大ベテランFWマルタが6度目の五輪メンバー入り。今年限りで代表引退を表明している精神的支柱の存在が、チームの一体感を高めている。
◆ナイジェリアFIFAランキング36位だが身体能力に優れ、「スーパー・ファルコンズ」の愛称を持つアフリカの強豪国。昨年の女子W杯は決勝トーナメント1回戦で敗退も、準優勝したイングランドとPK戦にもつれる熱戦を演じた。エースFWオショアラは、アフリカ女子サッカー年間最優秀選手を6度受賞。「アフリカ史上最高の女子選手」と評されており、要警戒だ。
