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【五輪代表】藤田譲瑠チマ主将「チームが勝つための仕事」「自分のリズム作る」声の重要性を認識


1次リーグ初戦パラグアイ戦に向けて調整するパリ五輪サッカー男子日本代表MF藤田譲瑠チマ主将(撮影・佐藤成)

【ボルドー(フランス)22日(日本時間23日)=佐藤成】パリ五輪男子サッカー男子日本代表は24日(日本時間25日午前2時)、いよいよ1次リーグ初戦パラグアイ戦で出陣する。主将のMF藤田譲瑠チマ(22=シントトロイデン)は、特徴的な甲高い声を五輪のピッチに響かせて、チームを引っ張る。56年ぶりのメダル獲得へ、アジア王者がついに第1歩を踏み出す。

「やっぱり翔太か~!」「うわー、ミスった!」。よく通る藤田の声が報道陣に公開された冒頭15分間の中で、何度も響き渡った。そのボイスに乗せられ、緊張感を失わずに、明るい空気感でウオーミングアップが進んでいった。

主将任命前から、盛り上げ役を担っている。チーム発足から2年半、どんな時も変わらなかった。近づく南米王者との初戦に向けて「もうやるだけなので、みんながいい準備できるようにやりたい。まずしっかり勝つための準備ができたらいいなと思います」と静かに闘志を燃やした。

「声」の原点は小学時代にさかのぼる。町田大蔵FCの市川雄太コーチ(39)から授かった。「下手くそでも声は出せる。それだけでナイスプレーなんだよ」。そう教わった。単に「気合だ、根性だ」の声ではなく、味方へのコーチングを求められた。それは考えてプレーをしないと声を出せない、サッカーがうまくなるために必要なことだという意図が込められていた。

幼い頃から「もう天才ですよ。負けん気強いし。ボールタッチも柔らかいし、サッカーを知っていた」(市川コーチ)という逸材だった。しかし相手が強く、思うようにプレーできないと萎縮して声が出なくなることがあった。「声を出すことでリズムを取り戻せる可能性がある」と伝えられ、ますます声の重要性を認識していった。

主将に就任した4~5月の五輪アジア最終予選兼U-23アジア杯カタール大会でも声は際立っていた。ピッチ内では中盤の底で360度見渡して声かけをし、ベンチに座っていても指示が会場に響いていた。声を出すことに意味について「チームが勝つための仕事として自分ができればいいなと思いますし、あとは自分のリズムを作ることでもある」。藤田の声が、五輪頂点へのルートを先導する。

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