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【ボルドー(フランス)21日(日本時間22日)=佐藤成】世界に「ジャパニーズニンジャ」の脅威を知らしめる! パリ五輪サッカー男子日本代表が明日24日、1次リーグ初戦パラグアイ戦を迎える。大岩ジャパン発足後最多得点者のエースFW細谷真大(22=柏)は下部組織時代に習得した「忍法裏抜けの術」を駆使。ゴール前でスルーパスを受けてGKとの1対1場面をつくり、得点奪取の任務を遂行する。本番に向け「(裏抜けは)隙があれば狙っていきたい。動きの良さは自分の武器。見てくれる選手もたくさんいるので、練習から続けていきたい」。“修行”の成果を結実させる。
代名詞の裏抜けは、柏ユース時代に山中真監督(現町田コーチ)から伝授された“山中流”だ。極意はパスの出し手とタイミングを合わせることと、走路だ。ボール保持者の顔が上がるまで、速度が落とさない抜き足差し足忍び足…の横走りで機をうかがい、蹴る準備が整った瞬間に縦走りに切り替えて一瞬の加速で相手を置き去りにする。「相手の背中に近づいていけ」の教えは、敵の背後近づけば近づくほど良し。視界から消える“隠れ身の術”も間に挟めば、日本最高の刺客となる。
この日は同地で約1時間半、みっちりトレーニングを行い調整。裏に素早く抜け出すことを大岩監督からも要求された。「ボールが出なくても続けて相手の嫌なことをし続けたい」と愚直に好機を狙う。“屋敷”のある柏市・日立台で修行を重ねた術をフランスの舞台で披露する。