サウジアラビアのアル・ヒラルがブラジル人FWビトール・ロケ（19）獲得に向け、バルセロナへのビッグオファーを検討しているとスペイン紙スポルト電子版が20日に報じた。
同紙によると、ビトール・ロケが期待通りに順応できていないため、バルセロナは来季出番を得るのは難しいとの判断を下しているとのこと。今年1月の加入後、序盤こそチャンスを与えられたが徐々に出番が失われていき、公式戦16試合2得点で昨季後半戦を終了した。
バルセロナは当初、ビトール・ロケがまだ19歳のため、出場時間を得られるように期限付き移籍を考えていた。しかしアル・ヒラルが台頭したことで状況が一転。高額の移籍金を得られるオファーが届いた場合、売却するつもりだという。
欧州のクラブからは今夏ここまで、期限付き移籍の問い合わせしか来ていない。ポルトからのオファーは条件面で折り合いがつかなかった。現在スペインの複数クラブが狙っている他、最も興味を示しているのはラツィオとのこと。すでに買い取りオプション付きの期限付き移籍のオファーを提示しているが、バルセロナはまず、獲得に費やした以上の移籍金を得られる可能性が非常に高いアル・ヒラルの動きを待っていると同紙は伝えている。
ビトール・ロケは今のところチームのアメリカ遠征に参加する予定になっている。その後に去就を決めることになるが、どんな形にせよ来季は他のチームでプレーする可能性が非常に高くなっている。
（高橋智行通信員）
