<明治安田J1:町田-横浜>◇20日◇第24節◇国立
キューウェル監督の電撃解任に揺れた横浜F・マリノスが、FC町田ゼルビアを下した。
15日にキューウェル監督との契約解除が発表されハッチンソン・ヘッドコーチが暫定監督に就任。前節の鹿島戦は4-1と快勝した直後だっただけに、チームには衝撃が走った。
その横浜が前半から首位を独走する町田を圧倒した。4-3-3の中盤を喜田の1ボランチから渡辺皓を加えたダブルボランチへと変更。ハッチンソン暫定監督のマイナーチェンジが奏功した。前半からボール支配率は高まり、本来のアタッキングフットボールを存分に発揮した。
前半30分、左サイドからゴール前へ持ち込んだFWエウベルが勢い良くシュート。ゴール前の相手ブロックに阻まれたが、町田MF下田の手に当たっていたことがVARで確認されてPKを獲得。同33分、エースのアンデルソン・ロペスがゴール右に冷静に流し込み、先制した。今季13点目。
サポーターの声が一段と大きくなると、そのチャントに背中を押され、さらに攻勢をかける。前半43分には左サイドでエウベルが縦に出したパスをDF加藤が受け、ゴール前へとグラウンダーで折り返す。これがゴール前を横切り、ファーポスト際に走り込んだMF天野が押し込んだ。2-0とリードを広げた。
町田は後半開始から、左サイドバックに湘南からレンタル移籍したばかりの杉岡を投入。反撃を試みたが、横浜はチーム一体となったディフェンスが安定していた。
意地を見せたい町田は後半41分、ロングスローと見せて、DF望月が近くのMF下田へ渡す。すぐにゴール前にクロスを入れてFWデュークが頭で押し込み1点を返した。
しかし横浜の懸命の守りの前に7試合ぶりの黒星となった。