ポーランド1部ヴィジェフ・ウッチから完全移籍で北海道コンサドーレ札幌に加入した、スペイン出身のFWジョルディ・サンチェス（29）が17日、札幌・宮の沢でのミニゲームに初めて参加した。
控え組の最前線に入り、ゴールも決めた。16日にメディカルチェックを終えて、正式契約。練習合流2日目だが、すでにチームになじんでおり「チームの雰囲気はいい。みんなポジティブ。チームメートは明るい。すぐ友達になると思う」と、好印象を抱いている。
初来日を後押ししたのは、同じスペイン出身のJリーグ経験者だった。神戸でプレーした元同国代表FWダビド・ビジャやMFセルジ・サンペールと親交があり、電話で相談。「私のキャリアにとってポジティブ。日本人はテクニックがある選手が多く、私がリーグで活躍できると思うと言ってくれた」と明かす。MFイニエスタも活躍したリーグで挑戦したいと感じて、札幌からのオファーを受けた。
ポストプレーとスピードに自信がある。FW陣が開幕から無得点のチームで、期待に応える覚悟はある。「プレッシャーがあるということは、私が点を取れる、チームの力になる選手と思われているということ」と歓迎する。
日本のアニメが好きで「名探偵コナン」がお気に入りの新背番号9は、「これからチームのために頑張りたい。チームが残留できるプレーをしたい」と誓った。【保坂果那】
◆ジョルディ・サンチェス 1994年（平6）11月11日、スペイン・バルセロナ生まれ。スペイン・バダローナ下部組織から13年にトップチーム昇格。スペイン1部バレンシアのリザーブチームにあたるメスタージャ（当時3部）や、同2部ヌマンシアなどに所属。22年に自身初の海外リーグとなるポーランド1部ヴィジェフ・ウッチに移籍。昨季はリーグ戦31試合に出場し8得点。190センチ、86キロ。
