J3のFC琉球から完全移籍で加入した北海道コンサドーレ札幌FW白井陽斗（24）が16日、チームに合流した。札幌・宮の沢での練習に参加し、フルメニューを消化。最南クラブから最北クラブへ。この日の札幌市内の最高気温は30度も「最高ですね。沖縄は日陰でも暑いので、サッカーはやりやすい」とうれしそう。人生初の北海道上陸。新天地での初練習を終え「雰囲気も明るく、みんな仲がいい。環境も素晴らしい」と感想を口にした。
ガンバ大阪下部組織出身で、18～21年にトップチームに所属。J1出場は21年の1試合のみ。22年にJ2ファジアーノ岡山に移籍し、23年からJ3琉球でプレーして今季ブレイク。リーグ戦18試合に出場し、得点ランキング2位タイの10得点をマークしている。札幌からのオファーはうれしかったが、一瞬悩んだ。チームをJ2昇格に導くために、今季にかける強い思いがあったからだ。「J3得点王を目指していた中、成し遂げなければならないこともあったけど、それでも自分の夢を優先した」と移籍を決断した。
現在J1最下位のチームが目指す残留を成し遂げるために、仕事を果たす。「求められているのは今のチームの変化とか得点。自分の持ち味はスピード。まずは1点すぐ取れるように頑張りたい」と誓う。自身3シーズンぶりのJ1の舞台。「J3だからできたと言われるのではなく、J1でもできてこそ。自分の特長を生かして得点に絡めたら」。背番号71が、実力を発揮する。【保坂果那】
