パリオリンピック（五輪）の男子サッカー日本代表MF川崎颯太（22＝京都サンガ）が15日、羽田空港からパリへと出国した。五輪へ「自分としては一生に一度の舞台だと思っている。この（U－23）年代としては最後だと思いますし、この1つのチャンスを自分でものにできるかが試されている」と闘志を燃やした。
主戦場はボランチ。結果的にオーバーエージ（OA）枠は使用せず、U－23年代で戦うことになったが、OAの候補に同じポジションの日本代表MF遠藤航（31）が挙がっていた。
もちろん、世間から「遠藤がOAにいたら」という声があるのも分かっている。川崎は「報道があって、遠藤航選手が素晴らしい選手なのは分かっていますし、彼が欲しいという監督はいくらでもいると思うので。仕方ないかな、と思う反面、自分のポジションで必要とされているのは悔しいと思いましたし…。だからこそ、今回、自分が選ばれたことで、その価値を示さなくてはいけない。世間の方々が、遠藤航選手がほしい、と思っているところを、自分がどこまで世間の声をだまらせられるか、逆に楽しみだと思っています」。毅然（きぜん）と言い切った。
文武両道を貫き、今春立命館大を卒業した。他競技で注目しているのは、女子20キロ競歩に出場する立命館大3年の柳井綾音。川崎が、大学の友人に聞いたところ、立命館大には、柳井の五輪出場を祝福する垂れ幕が飾られているという。川崎は卒業しているとはいえ、母校に垂れ幕はなく「僕のブース（垂れ幕）は1つもなかったと…。だから自分から持って行こうかな」と笑わせた。
